奈良の植木屋
木に習い、土に学ぶ。
陰に務めて、虫と共に働く。
SERVICES
剪定
庭全体のテイスト、雰囲気を見て剪定の仕方を決めますが、基本的には
デザイン上の必然性がない場合、刈り込み鋏で丸や四角に刈り揃えることは極力せず
枝葉が風にそよぎ地面に木漏れ日の落ちる、自然樹形を活かした剪定を心掛けます。
そうすることで庭に柔らかい雰囲気がもたらされるだけでなく
一年を通して整った状態を維持しやすくなります。
また、風通しが良くなれば木の健康を促進し虫の過剰発生を防ぐことにも繋がります。
作庭
費用
高い予算があれば良い庭ができるというものではありません。
一昔前まで庭の業界といえばとにかく灯籠や高価な石、松などを入れて
より植木屋が儲かることを至上命題とした作庭が、慣例として続いて来ました。
高い費用をかけたことでむしろ悪趣味で陳腐な庭というのは皮肉にも多く見られます。
むやみやたらに高価な材料を使わず、可能なら石や木も現地調達、再利用すれば予算は格段に抑え庭を作りなおすことが可能です。
剪定に関しては、木にストレスを与える剪定をやめ木の声に耳を傾けながら管理する
ことで過剰な成長を抑制でき、作業にかかる手間が減り結果費用を抑えられたという
ケースが多くあります。
庭は[芸術作品]ではありません。
施工完了の瞬間完成するものでもなく、そこから幾つもの物語が生まれていく[場]です。
庭を形作るのに芸術的素養は不可欠ですが、作者の自己表現の[作品]になってしまうと
本来[自然]や[場]が持ち得る力が矮小化されます。
庭は飽きがくるものであってはなりません。時を経るごと愛着の深まる
美しい物語の生まれ得る場、風景画の一部のような詩情のある景色を目指します。
対応エリア
奈良京都大阪を中心に関西圏が主な活動エリアですが
全国対応しています。
国内だけでなく海外へ出向くことも可能です。
どうぞ庭に関するご希望をお気軽にご相談下さい。
従業員募集
一緒に仕事を行える仲間を募集しています。
年齢性別資格経験等は不問で、自然を愛する人、
集中力に自信のある人、クリエイティブな活動や文化的なものに興味のある人が望ましいです。
PROFILE
1985年 兵庫県出身
芸術大学中退後 画業と絵画講師を行う傍
造園の仕事に携わる
奈良に移り住み造園業に主軸を移し
のちに独立
フリーの庭師として多くの名庭の仕事に
関わる中で経験を積み技術を培う
近代化とは便利さと引き換えに人と自然が
切り離れていく歩みでした。
合理性と潔癖症に突き進み自然から益々遠ざかり
神経衰弱に陥っている現代社会にあって
大切にしていること
技術
0.数ミリ単位を指先の感覚だけでコントロールするような物つくりの職人の身体的超越を思えば、
庭師に求められる技術の真髄はまた方向性が異なり、手先が織りなす技能よりも際立つのは判断の能力とも言えるかもしれません。3年先5年先を見据えて枝の流れ、空間がもつ雰囲気、土の中の環境をコントロールしていく、先見の能力です。庭仕事を行う上で、常に数年先のことを考えながら作業とご提案をさせて頂いています。
知識
植物学や土壌学は日進月歩で研究が進んでいます。少し前までは当たり前だった知識や方法論が間違いであったことが認められたり、より良いものへと置き換わっていきます。
なので庭師も従来のやり方に固執せず日々アップデートしていくことが求められています。
常に最新の研究にアンテナをはり、知識を取り入れることを怠らないように心掛けつつ、しかし座学のみに頼らず、土地や環境で状況も全く変わるので、実際のフィールドワークでの体感を
大切にしより確かなノウハウを追求します。
仲間
今現在庭蟲は1人体制で稼働しています。
しかし、腕利きの職人不足が嘆かれる昨今にあって、ありがたいことに頼れる同業仲間に恵まれ、助けを得ながら仕事を行えています。
ここ数十年「庭」という文化は無数の自己本位な植木屋に食い潰されてきたというのが私の持つこの業界に対する感想です。
そういった同業者との関わりは断ち、
手を抜いて楽をすることや儲け最優先の人間ではなく、職人として信頼のおける、高い志を持ち、確かな技術とセンスを身につけている仲間と共に仕事にあたらせて頂きます。
対話
施主様の思いを出来る限り具現化するために、入念なヒアリングを重ねさせて頂きたいと思います。かかる費用も、事前にしっかりとご相談させて頂き、予算が限られている場合は、その中で最大限の仕事ができるようご提案をさせて頂いています。後から追加で請求することはございません。
代表 半田 亮冴
心に潤いと安心感をもたらし
この世界の豊かさを教えてくれる
庭という存在が持つ意味はいよいよ大きく
ささやかながらにも
人と自然を結び直す架け橋となり得る
庭師という仕事の責任もまた
たいへん大きなものに感じています。